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Posted by みやchan運営事務局  at 

2013年10月31日

リスク因子。

『難しいもんですなぁ』

拘縮し、開きにくくなった手指を動かしている時、そばで見ていたご主人がぽつりとそう言われました。

こんにちは、津田です。

最近入所された奥さんを気遣い、毎日の顔見せついでにグーで固まった手指を何とか伸ばそうとしては『イタい』と言われ困惑しているらしいご主人。

『あんまり触ると怖いんじゃけど…』

複雑な面持ちでそうおっしゃいますが、少しでも何とかしてあげたいという気持ちはしっかりと伝わってきます。

《そう、怖いんです私も》

怖いから、その人の状態をよく観察し、知識や情報を集め、そのアプローチの良し悪しをフィードバックする。

怖いから、仮説を立て、結果予測をし、自分の行動を決める。

リスク因子は何も決まっているわけではなく『いつ』『どこで』『なにが』起こるか判りません。

素人の方だから直感的に怖いと感じても、なぜか資格を取得すると、あるいはこの業務に慣れてくるとそういった感覚が薄れてしまいそうで、言ってみればそっちの方が遥かに怖い。

つまり、最大のリスク因子は自分だと言うこと。

押せば内出血、さすれば裂傷。

マッサージひとつとっても決してリスクが無いわけではありません。

たとえ素晴らしい結果を残す技術を持っていたとしても、そこに安全性が担保されていなければ信頼されることはありません。

そう考えると利用者と顔を合わせた瞬間から、『私が危険を持ち込んでいるんだ』という自覚から求められているのかも知れません。

  


Posted by 自立援助協会スタッフ  at 20:10Comments(0)