2012年02月23日

『焦点』

「看護とは患者と看護者それぞれが互いに学び、成長していく人間と人間の関係である」

知っている方も多いと思いますが、ヒルデガード・E・ペプロウ氏が看護理論の中で示したものです。

こんにちは、津田です。

そのいくつかの特性の中に

『焦点は常に患者にあるということ』

『傍観観察より参加観察を用いること』

『様々な二次的役割があることに自覚を持つこと』

『探究的なものであるということ』

『理論の運用』

などが挙げられています。

なるほど、解釈の仕方に多少の専門性が加味されているようですが、基本的には少なくとも私たちの業務に照らし合わせても同じ事が言えるものではないかなと感じます。

もう少し解釈を広げると、例えば新卒者へのビジネス書。同じ様な意味合いを持つ言葉がどの本にも書かれています。

その他過去に経験した数々の教えに当てはめても、その根幹はこれらに全て通ずるものがあるように思います。

世の中、様々な人が培った様々な経験を様々な言葉で示してくれていますが、その軸となる共通点を模索・抽出してみると本当に大切なものはもっと人間的で案外単純なものなのかもしれません。

そう考えたとき、私なりの軸となるのは、好きということ。

毎日、利用者やその家族、施設職員の方々と笑い、悩み、一緒に解決策を考える事が好き。

『出来るかも』が『ほら出来た』
になったその瞬間が好き。

無愛想でしかめ面だった人が、いつしか毎日を笑顔で過ごされるといった変化の場に携える事ができるのが好き。


そりゃ一応いろんな悩みもありますが、この仕事が好きならば、その責任から逃げなくて済む。

自分にウソをつくことも無ければ、誤魔化す事もない。

社の内外問わず共通認識を持った大切な仲間に出会えるし、そんな時は意見交換も面白い。

時には損な役回りが来ることがあったとしても、結果が上手くいくならそんなものは大して苦にならない。

必要があれば反省点を見いだし、自身に間違いがあれば素直に受け止める努力が出来るし、そこにストレスがあったとしても多分、後になればすごくちっぽけな事。だから他人のせいにする事もない。

焦点を利用者に向ければ、それだけで自分はどうあるべきかを示して頂ける。そして何より好きになることが、毎日の経験を通して自分にいろんな枝葉を増やしてくれる気がします。

実はそれが、楽しい。

それもこれも利用者あってのこと。

やはり、感謝です。







Posted by 自立援助協会スタッフ  at 22:22 │Comments(0)

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