2012年10月25日

おむつ交換。

『先生、これチェックして頂いて良いですか?』

『チェック!?』

訪問した施設を退出する際、主任スタッフさんから数枚の資料を渡されました。

見ると、

《認知症ケアに対する理解を深めていく》
〜A様の気持ちに寄り添うことで笑顔を取り戻していく〜

なるほど〜。
施設で行った勉強会の報告書でした。

実はこのAさん、以前アップ《5.24.単純に考える。》したレビー小体型認知症の方。佐藤施術者と私と、二人で伺わせて頂いています。

おかげさまでトイレにおいてははひとり介助になり不穏も消失。立ち上がりも自助努力が生まれ職員も楽になったと有り難いご報告を頂いていました。

ただ、入れ歯挿入や夜間など何でも無いときに急に不穏が始まるといった事で再び難航。

トイレの時と同じだと思いますよと話したのをきっかけに施設を挙げて試行錯誤が始まったようです。

利用者の理解を。
利用者の笑顔を。
利用者の自由を。

ちょっした私のひと言から、利用者目線の大切さをテーマに掲げ施設全体を動かすその主任さんのエネルギー。

その資料を見ながら返って私の方が学ばせて頂きました。

そういえば過去、別のある施設で勉強がてら鈴木主任と一緒に毎日のように通い、その施設長を巻き込んで深夜過ぎまで語り合ってた事がありました。

『施設って何?』

私がその施設長さんに問うたところ、

『何言ってんのバカ!この人達の家やがね。で、私達が家族!』

ここでは皆、職員も利用者も言いたいことを言い、やりたいことをやり、しかし互いを思い遣るといったような、まさに家庭のような温かみがありました。

居場所がある。

そういった穏やかな時の流れを醸し出すような施設。

作ってみたいなぁ。

鈴木主任、今更だけど初めてのおむつ交換、お疲れさまでしたm(_ _)m




Posted by 自立援助協会スタッフ  at 22:51 │Comments(0)

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