2014年03月27日

一転。

『行かんぞ〜俺ら絶対に行かんぞ〜!!』

ふた月ほど前、リビングまで歩こうといつものように誘った際、頑なに拒否する利用者さん。

声量は少ないものの、半ば震えながら目は見開きハッキリと拒否を訴えます。

こんにちは、津田です。

脳梗塞後遺症、左片麻痺。
多少感情のコントロールが出来にくいこと、その動作パターンから半側無視の症状はあるだろう事から施設職員の方々にはスムースにADLが取れる様、ある程度介入の仕方をアドバイスをしてはいました。

それがいきなりの動作拒否。

つい最近まで調子良く、日常でも歩行器で歩いて頂いてたのに、職員に聴いてもその原因が見当たりません。

(ん〜ひょっとしたら導線にあるかも。)

自室から出てまず左折。そしてリビングに着いても自席は左側。

失認方向への誘導はご本人にとってかなりの恐怖や負担を強いてしまいます。

そこをもう少し配慮する形でアドバイスをしていれば、あるいは日常での歩行拒否は防げた可能性があったと言うこと。

反省です。

そして、部屋へ閉じこもり出したある日、いきなりの転設。

ご家族の都合との事でしたが、幸い引っ越し先の施設でも引き続き担当させて頂く事になりました。

一転。

『歩くぞ〜、俺ら今から歩くぞ〜!!』

やっぱり!

現施設ではリビングまで基本右折続きの導線です。

『燃えてるね〜!やっぱこっちの方が歩きやすいんでしょ♪』

『んぁ?姉ちゃんがキレーくて若けかいよ〜俺らガンバっど!!』

…なるほど(・_・)

あらためて女性の偉大さに気付かされました。



Posted by 自立援助協会スタッフ  at 21:59 │Comments(0)

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