2014年10月23日

やはり、正義の味方。

(声が出らんとよ…)

訪問時、口をパクパクしながら何かを伝えようと一生懸命な利用者さん。

こんにちは、津田です。

若干の構音障害はあるものの、その要因は臥床により腹圧を高める事が困難になっていることと、何より脳卒中の後遺症で生活する気力が薄れてしまっていることの影響が大きいように見受けられます。

僅かに動く口と、僅かに漏れる吐息で何を言おうとしているのかが何とか分かる程度。

時折見せる笑顔もどこか儚げで、すでに心の扉は閉じてしまっている様子です。

外部環境から避ける様な毎日を送っているせいか、『毎日すごく眠い』のが悩みでした。

『あっち見てみよか、目が覚めるよ』

『あはは』

目先には同席している同僚の顔が。

『老けたアンパンマンみたいでしょ?』

キョトンとしたあと、『あんたも何か言い返さんね!』と笑いのツボに入ります。

よし、座ろ♪
一緒に手ぇ動かそ♪
肩甲骨、解る?

リラックスムードで注意を肩周辺に向けやすくして、側から介入しつつ動かします。

『柔おうなったな(^-^)』

『出た!ハッキリ出とるよ、声』

痛みが出るほど堅く緊張しきっていた上肢帯の筋肉も、程よく寛解。

表情も先ほどとは比較になりません。

楽しく、そして落ち着いた精神状態でのアプローチは、どのような場面でも予後は良さそうです。



Posted by 自立援助協会スタッフ  at 23:03 │Comments(0)

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