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Posted by みやchan運営事務局  at 

2011年12月15日

自分の存在を人以外に例えると?

三好春樹先生の著書の中に「介護者は考える杖で無くてはならない」という文がありました。


ただの杖では無く、利用者さんの主体性を引き出す杖。時には手を貸し、時には口だけで見守る。


理想の施術者像です(≧▼≦)

けど今は寒いので、利用者さんには自分の腕を握ってもらい暖まってから動いてもらってるので、考えたりしゃべったりする行火(あんか)になってます(_´Д`)ノ~~

益満
  


Posted by 自立援助協会スタッフ  at 21:50Comments(0)

2011年12月15日

太陽に照らされて。

『ウォーリーを探せ!ですよ~今日は♪』




民家型宅老所にて、訪問するや否やまず人捜しの任務を与えられました。


こんにちは、津田です。





レビー小体型認知症。



幻覚・幻聴を元に覚醒時には常に独語が続き、言語了解や支持応答がほぼ不可能な利用者さんです。


背骨がほぼ直角に前傾し、座位ではテーブルから顔が出せ無いほど。前方介助で立ち上がりや歩行はできるものの、段差の立体的な認識が無く、家族の方から『施設をバリアフリーに改築して欲しい』との要望に施設側がその対応に困惑している状態でのスタートでした。





独歩は禁止。





転倒リスクを考えると当たり前でしょうが、ソファで1日、立とうとする度に対応に迫られるスタッフさんたちもかなり疲弊していらっしゃいます。何より、毎日抑制の連続で生活を強いられている利用者さん本人に不穏や脱衣、軽い暴力が出現していました。






『ん~まず好きに行動出来る環境を作りましょう。』





歩行や段差昇降は訓練では無く≪経験≫。

行動範囲を決め、基本的には≪自由行動≫。





この二つを徹底して私が訪問する時間にあてます。




スタッフさんにはその動作、行動パターンを見て頂き、極端なリスク意識を敢えて解除していただきます。





そして、目配り介護。





見守りでも≪監視下≫であることに変わらないとすれば、さらに自由度を高めた自然体の介入を目指します。




それからというものありがたい事に不穏など周辺症状の消失に加え、当初みられていた内蔵圧迫による嘔吐、湯船に跨いで浸かれる様になるなど嬉しいご報告が続きます。





そして約3ヶ月後の今日。





床から勝手に立って、つたい歩きの後広い部屋で自分で座り、あとはいざりながら部屋の隅へと移動し何やら草をむしっているようです。





『あら~あんた来たつね!まぁ座ってお茶飲みない♪』





『わ~!Sさんの笑顔、太陽みたいやね!!』


と職員さん。




その笑顔は最高にまぶしく、思わず私も思いっきりの笑顔で返しました。


私は、その太陽に照らされて初めて輝く月になれれば、幸いです。

  


Posted by 自立援助協会スタッフ  at 21:09Comments(0)