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Posted by みやchan運営事務局  at 

2013年12月12日

密かな狙い。

《今年中にはクリアしたいなぁ》


主訴とは別に、密かにオプションを課す事が良くあります。

こんにちは、津田です。

3ヶ月前ほど前、新規で伺った女性の利用者さん。

脳出血を患い、右手足に麻痺が残ります。

施設入所後、ADLはほぼ全介助。

非麻痺側の筋力も衰え、立つどころか座ることさえ難しい状態。

そのためかメンタル面も大きく低下し、ふさぎがちで施設行事などには参加せずもっぱらベッド上で横たわる毎日。

『行きたいと思わんとよ…』

そう微笑む瞳はとても上品で、しかしどことなく物悲しい雰囲気を漂わせています。

今回のオプションは、この方に『リビングでの行事に参加したい』と言っていただくこと。

オプションだから、こちらからはこの事に関して一切の提案をしない。そしてあくまで自主性に期待する。

その代わり、負に振れたメンタルの針をプラスに変える為の仕掛けを様々な形で日々用意する。

そして今日、その答えが出ました。

『今日は向こう行きたい。ほしてみんなと体操してくるわ』

そして、こう続けます。

『こうやって寝たきりになっていくのかと思うと絶望的やった。でも、僅かづつでもいい。頑張っていこう』

様々な葛藤を乗り越え、自分で出された結論に心から敬意を払うと共に、これからも何かしらのお手伝いが出きることを感謝したいと思います。

何が奏功したかは分かりませんが、それでも今年、やり残すことが無く済んだことも、少しだけ、ホッとしています。

  


Posted by 自立援助協会スタッフ  at 22:20Comments(0)