2012年09月13日

今週の出来事

声をかけると笑顔を返してくれていたある利用者さん。
認知症・高次機能障害もあり、会話ができず意志の疏通は困難な方でしたので、
その笑顔も反射的なものなのかもしれません。
それでも目線を私に向けて笑顔を見せてくれるだけで、元気があることにホッとします。

しかし、ここ最近体調を崩されてから、施術中眠っていることがほとんどで、
声をかけても閉眼したまま無反応なことが続いていまいました。

「今日は目を開けてくれるかな…」と思いながら、
「○○さん、おはようございます」と利用者さんの手をさすっていると、
しっかりと目を開けてにっこり。

そして、「○○(名字)さん、下のお名前は何でしたっけ?」と聞くと、
「○○」と下の名前を言ってくれました。
(これまでは「おはよう」と自分下の名前をいつも言ってくれていた)

久しぶりにいつもの素敵な笑顔と声、うれしくてたまりません。
それだけで何か少し利用者さんと繋がれた気がしてきます。

「○○さんは、強い人。ダメかと思っても戻ってきてくれる」と看護婦さんに言わしめる利用者さん
病を前に、私のできることなんて非力だと落ち込むこともありますが、
こんな日が少しでも長く続くように…と思っています。

利用者さんの病状の変化は、その利用者さんの生活を一変させてしまいます。
これまでできていたことも、次にはできなくなっている。
できないことをできるようにすることも私たちの目標ですが、
今できることを大事に、それをいかに長くできるようにするかも大事なことだと思います。

コスギ



Posted by 自立援助協会スタッフ  at 21:54 │Comments(0)

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