2012年11月15日

変化と適応

『何が変わったかって言ったら奥さんが変わったんですよ!!』

そう話すのは、居宅施設の社長。

こんにちは、津田です。

以前《帰れません!/ 2012.10.11》でアップした、不穏が激しく、施設を数ヶ所転々とされていた70代男性の利用者さん。

実はこの方、難しいのはその病態や症状だけでなく奥さんの影響も大きく関係しているようでもありました。

例えば食事の量やメニュー、おやつの種類やオムツの使用量まで実に細かい指示を出される方で、不穏がみられる度に前施設側に苦情を出されていたと言われています。

結果的にご主人の不穏が減らない事から施設への不信が大きくなり転設を繰り返す経緯となってしまったようで、こうなるとご本人と同時に奥様への介入もある程度必要になってくると考えられます。

『自主性を尊重した生活介助を!』

施設都合を廃止していただき、ご本人のしたいことをどのような形で実現するか徹底的に取り組んだ結果、奥さんからの要望もある程度の主査選択が施設主導で出来るようになりました。

結果、奥さんの方から

『私がとやかく言わないほうが返って良いみたい』

との言葉をいただいたようです。

人は環境変化に適応する為に多大な労力を必要とします。

元気とされる私たちだってそう。

ましてやこの方、いえ、我が家から施設へ入所を余儀なくされた他の方々、さらにはその家族の心配を考えると、私たちの取り組みなんてどれだけ容易い事なのか。

私たちがその発想を変え、環境を整えることが出来るなら利用者やその家族も自然と適応してくれるものなのかもしれません。

《他を変えようとする前に、まず己を変えよ》

家庭を持ち娘が産まれ、私個人的にもここ数年様々な環境変化がありました。

公私共に、これからも必ず起こり得る環境変化に適応するためには、自らが変化していかなければと思います。




Posted by 自立援助協会スタッフ  at 22:12 │Comments(0)

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