2014年09月15日

『リード』

先日、歓迎会を開いていただきました。
さしあたり、この場をお借りしまして、ありがとうございました<(_ _*)>



さて...、
野球で、打者が打つ前に走者が塁から離れておくことを「リード(する)」と言います。
リードが大きいほど、次の塁に近くなりチャンスが大きくなりますが、その分、牽制球を投げられてアウトになるリスクも大きくなります。
リードが小さいと、安全性は高くなりますが、相対的にチャンスも小さなものになります。
投手・捕手を中心とした守備側と走者(や打者など攻撃側)とのかけひきです。

赤ちゃんは、お母さんの場所を確認しながら、少しずつ、少しずつ離れていきます。
お母さんがいるか(安全基地があるか)、離れすぎていないかを確認しながら興味のある玩具などに近づいていこうとする様はまるで、投手の様子等を確認しながら少しでも次の塁に近づいていこうとする走者のようです。

しんがくどうに来ている子どもたちの中にも、かけひきをする子が多くいます。
子ども同士では、他の子どもと同じ玩具を使いながらそれぞれ別々に遊んでいたり、スタッフに促されて声をかけるも顔・身体はスタッフの方を向いていたり、…ちょっとずつちょっとずつ、かけひきを繰り返しながら距離を縮めていきます。
スタッフに対しても、注意されているとわかっていてわざとそのような行動を繰り返して注意をひいてみたり、かと思えば甘えて抱きついてきてみたり、…やはりかけひきを行います。
療育の活動の中で大人(スタッフ)は、時に“中和剤”として、時に“潤滑油”として、“クッション”として、“プチプチ(気泡緩衝材)”として、“カードリーダー”として、“ほんやく(翻訳)こんにゃく(©ドラえもん)”として、…様々な役割を求められます。
人間関係の中で、そういった様々な役割を、それも同時に、臨機応変に担っていくこと、(1人でではないですが)一手に引き受けることを考えると、とても大変なものである気がしますよねε=( ̄。 ̄;)
でも、子どもたちのこういったかけひきは、大人が周りからみていると、また中に入っていても、かけひきをしているのが見え隠れしていて、むしろちょっと微笑ましい光景ですらあったりします=*^-^*=

大人もかけひきをしますね。
でも、大人はそのかけひきをうまく(と言っていいのかわかりませんが(・・*)ゞ)隠します。
しかも、子どもの場合、「近づきたい気持ちはあるんだけど、なかなか近づけない」といったものであるのに対して、大人の場合、その裏に結構な割合で打算があったりします。
…こちらはあまり微笑ましいものではないようですね( ̄ー ̄;
もちろん大人でも純粋な(?)かけひきもあるでしょうし、社会生活をスムースに進めていく為に必要なかけひきといった場合もあるのかも知れませんが…。


…あれっ?(;゚Д゚) …!?もしかして、自分がかけひきがあんまり得意じゃないからこんな論調になってる???(。・_・。)

作業療法士 西俣



Posted by 自立援助協会スタッフ  at 21:28 │Comments(0)

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