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Posted by みやchan運営事務局  at 

2012年09月13日

今週の出来事

声をかけると笑顔を返してくれていたある利用者さん。
認知症・高次機能障害もあり、会話ができず意志の疏通は困難な方でしたので、
その笑顔も反射的なものなのかもしれません。
それでも目線を私に向けて笑顔を見せてくれるだけで、元気があることにホッとします。

しかし、ここ最近体調を崩されてから、施術中眠っていることがほとんどで、
声をかけても閉眼したまま無反応なことが続いていまいました。

「今日は目を開けてくれるかな…」と思いながら、
「○○さん、おはようございます」と利用者さんの手をさすっていると、
しっかりと目を開けてにっこり。

そして、「○○(名字)さん、下のお名前は何でしたっけ?」と聞くと、
「○○」と下の名前を言ってくれました。
(これまでは「おはよう」と自分下の名前をいつも言ってくれていた)

久しぶりにいつもの素敵な笑顔と声、うれしくてたまりません。
それだけで何か少し利用者さんと繋がれた気がしてきます。

「○○さんは、強い人。ダメかと思っても戻ってきてくれる」と看護婦さんに言わしめる利用者さん
病を前に、私のできることなんて非力だと落ち込むこともありますが、
こんな日が少しでも長く続くように…と思っています。

利用者さんの病状の変化は、その利用者さんの生活を一変させてしまいます。
これまでできていたことも、次にはできなくなっている。
できないことをできるようにすることも私たちの目標ですが、
今できることを大事に、それをいかに長くできるようにするかも大事なことだと思います。

コスギ
  


Posted by 自立援助協会スタッフ  at 21:54Comments(0)

2012年09月13日

(でかっ!)

『先生、これから車の乗り降りが少し不安になります』

ふと、そう話す利用者さんは右片麻痺後遺症。60代女性。

こんにちは、津田です。

ご主人が新車を購入し、納車前になって色々不安が出てきたようです。

車種は日産エルグランド。

『またエラい思い切ったね〜』

徐々に立位動作が安定してきたとは言え、片麻痺のうえ女性の体格であれほど大きな車の座席に座るには少し難易度が高いようです。

『乗りにくさも自分が訓練すれば良いだけのこと。主人の誕生日に何にもしてあげられないから。』

ん〜なんてお優しい。

と言うことで、その日いくつかのパターンを想定して軽く練習したのち、納車後早速実践へ。

(……でかっ!)

取っ手の無い内装に高いステップ、駐車場の勾配や杖の置き場所が無いのも難易度をあげています。

後ろ向きで乗り上がる方が合理的ですが、非麻痺側で上がるには支持性が弱く、麻痺側で上がるにはパワーが足りない上機能的に働きません。

身体の使い方などをいくつかアドバイスして、車椅子の収納や見守り位置の確認など、ご主人を巻き込み何とかクリア。

元々身体の使い方が上手なのが幸いしました。

さらにいくつかの注意点を追加して、これから機能的なアプローチを組み込む事を伝え、今後しばらくの方針とします。

『大きい車が夢だったんです。』

と言いつつも、購入した後にだんだんと奥さんの事が心配でたまらなくなってきたと話すちょっとお茶目なご主人も、ようやくホッとした表情に。

ようやく手に入れた、この『夢』に乗っかって向かうであろう様々な未来。これからもほんの少しお手伝いが出来れば有り難いと思います。

  


Posted by 自立援助協会スタッフ  at 19:19Comments(0)